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2008年07月25日

「風が吹くだけで痛い」といわれる痛風とは

痛風とは、高尿酸血症を原因とした関節炎を来す疾患のことです。
痛風の痛みは強烈で、尿管結石とともに痛みの双璧と言われている。じっとしていても耐えられないほどで、心臓が送り出す血液の「ドクン、ドクン」という音、あるいはそばを通るひとが巻き起こす風でも痛みを感じてしまう。
「風が吹くだけで痛い」というたとえから痛風と命名されたといわれています。
しかし、痛風は痛み自体で生命をおびやかすことはありません。
むしろ、高尿酸血症に起因する合併症の方が大きな問題となるのです。

かつては、ぜいたくな食生活をする王族などがかかりやすかったことから、帝王病、英雄病、ぜいたく病といわれました。
古くは、エジプトから発掘されたミイラの関節の中に尿酸塩を見つけたという報告があります。
紀元前には、医学の父と呼ばれたヒポクラテスが痛風の報告しています。
マケドニアのアレクサンダ−大王、神聖ロ−マ帝国皇帝のカルロス五世、プロシア国王フリ−ドリヒ大王、フランスのルイ十四世、宗教改革のルター、清教徒革命のクロムウェル、芸術家ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ビンチ、詩人ダンテ、ミルトン、文豪ゲ−テ、スタンダ−ルやモ−パッサン、天才物理学者ニュ−トン、生物学者ダ−ウィンと、これら西洋の王侯貴族や有名人が悩まされたのが痛風であり、欧米では昔からよく知られていた病気でした。

日本では、痛風の明確な記録が残っているのは明治時代以降のことです。
日本で痛風の患者が増えたのは、第二次世界大戦以降、1960年代の高度経済成長期以後のことです。この頃から食生活が急速に欧米化し、経済の成長と比例するように痛風の患者が増えていったのです。
痛風は、飽食の時代の病気です。
栄養事情が良くなると増え、戦争などで栄養事情が悪化すると減少します。

ある日突然、足の親ゆびの付け根の関節が赤く腫れて痛みだします。
痛みは万力で締めつけられたように激烈で、大の大人が2、3日は全く歩けなくなるほどの痛みです。
たいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。
ただし油断は禁物で、半年から1年たつとまた同じような発作がおこります。
そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。
このころになると、関節の症状だけでなく、腎臓などの内臓が侵されるようになってきます。
痛風は、華々しい関節の症状と深く静かに進行する内臓障害の陽と陰の症状がある病気なのです。
posted by ブラックラビット at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 痛風とは
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